冠詞・名詞の数トレーニング

英文1文の空所に入る形を5つから選びます。ランダムに10問ずつ出ます。

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冠詞を選ぶ前に考える3つのこと

① その名詞は数えられるか。 bookはone book、two booksと数えられますが、waterはふつう一つ、二つとは区切りません。数えられる名詞を単数形で使うなら、原則としてa、an、theなどが必要です。

② 一般論か、ある一つのものか。 「小説というものが好きだ」ならI like novels.のように複数形にします。「ある小説を買った」ならI bought a novel.です。

③ どれのことか一つに決まるか。 初めて出す一つの鍵はa keyですが、続けてその鍵を指すときはthe keyになります。話し手と聞き手が同じものを思い浮かべられるかが目印です。

生徒の英作文では、特に次のような間違いが多く見られました。

よくある間違い 件数 短い例
一般論なのに単数のまま 419 I like museum.I like museums.
theが抜けている 313 for environmentfor the environment
a、anが抜けている 261 a good ideaのaを忘れる
余計なthe 97 by the trainby train

一般論なら、数えられる名詞を複数形にする

「~というものは」「~は一般に」と言うとき、数えられる名詞は何も付けない複数形にするのが基本です。単数形をそのまま置いたり、一般論なのにtheを付けたりしないようにしましょう。

ただし、1人・1つを例にしてその種類の性質を言うときは、A good friend is honest.(良い友達というのは正直なものだ)のように a+単数形も使えます。一方、種類全体の数や広がり、互いの違いを言うとき(are becoming more commonhave increased in numbercome in many sizes など)は、1つを例にしては言えないので、何も付けない複数形しか使えません。

Bicycles are convenient for short trips.
自転車は短い移動に便利です。

Tourists often enjoy local markets.
観光客は地元の市場を楽しむことがよくあります。

Making mistakes is part of learning.
間違いをすることは学びの一部です。

I collect postcards from places I visit.
私は訪れた場所の絵はがきを集めています。

英作文でよくある間違い

  • I like museumI like museums:博物館一般が好きだから。
  • play video gameplay video games:ゲームというもの全般を表すから。
  • talk with foreignertalk with foreigners:特定の一人ではないから。
  • the tourists visit Japantourists visit Japan:観光客一般ならtheは付けない。

なぜ数えられる? なぜ数えられない?

自転車や観光客は、一台、二台、一人、二人と境目を付けて数えられます。mistakeのように目に見えない名詞でも、一回ごとの出来事として区別して挙げられるなら数えられます。反対に、量や程度として増減するだけで区切りを思い浮かべにくいものは、ふつう数えられません。

大学の自由英作文の模範解答では、peopleは何も付けない複数形で107回、smartphonesは同じ形で18回使われていました。一般論では、何も付けない複数形がよく役立ちます。

数を表す語を見たら、名詞の形も確認する

many、two、these、various、all、a lot ofなどのあとでは、数えられる名詞を複数形にします。every、each、oneのあとは単数形です。また、one of theのあとは複数形にし、the number ofは「~の数」、a number ofは「多くの~」を表します。

Our club has many members.
私たちの部には多くの部員がいます。

Each member brings one notebook.
各部員がノートを一冊持ってきます。

One of the reasons is the cost.
理由の一つは費用です。

The number of visitors increased in spring.
訪問者の数は春に増えました。

英作文でよくある間違い

  • many jobmany jobs:manyのあとは複数形。
  • two reasontwo reasons:二つなら複数形。
  • one of the wayone of the ways:複数の候補の中の一つだから。
  • every yearsevery year:everyのあとは単数形。

aも複数形のsも付けない名詞がある

information、advice、homework、furniture、money、music、workなどは、ふつう一つ、二つと数えないため、特定されていなければa、anも複数形のsも付けません。ただし、どの情報か分かる場合のthe information in this emailのように、theが付くことはあります。

Reliable information is important when choosing a course.
科目を選ぶときには、信頼できる情報が大切です。

I still have homework to finish before practice.
私は部活動の前に終える宿題がまだあります。

We listened to music while decorating the classroom.
私たちは教室を飾りながら音楽を聴きました。

There was little traffic near the stadium.
競技場の近くは交通量が少なかったです。

英作文でよくある間違い

  • informationsinformation:informationに複数形のsは付けない。
  • all baggagesall baggage:baggageはまとめて扱う。
  • listen to a musiclisten to music:音楽一般にaは付けない。
  • make a moneymake money:moneyは金額を示さない限り量として考える。

なぜ数えられる? なぜ数えられない?

delay、problem、ideaのように目に見えなくても、始まりと終わりがある一回の出来事や、一つ、二つと区別して挙げられるものは数えられます。一方、情報や仕事のように、量や程度として増えたり減ったりするだけで区切りを思い浮かべにくいものは、数えられない名詞として使います。

ただし、advice、homework、furniture、newsなどは、意味だけから判断しきれません。英語ではこう扱う決まりなので覚えましょう。数えたいときはa suggestionan assignmenta chaira piece of newsのように言えます。

大学の自由英作文の模範解答では、informationは何も付けない形で10回、workは11回使われていました。どちらもaや複数形のsを付けない形が基本です。

概念そのものには何も付けず、一つの形を描くならa

society、life、technology、culture、experienceなどは、仕組みや概念そのものを言うときには何も付けない単数形になることがあります。「ある特徴を持つ一つの社会や人生」のように輪郭を付けるとa、anを使い、人それぞれの人生や生活ならour livesのように複数形にします。

Technology is changing society.
技術は社会を変えつつあります。

We want to build a society that includes everyone.
私たちは誰もが受け入れられる社会をつくりたいと思っています。

Life in a large city can be exciting.
大都市での生活は刺激的なことがあります。

My grandfather lived a quiet life by the sea.
祖父は海辺で穏やかな人生を送りました。

英作文でよくある間違い

  • the life without smartphoneslife without smartphones:生活という概念を述べているから。
  • throughout our lifethroughout our lives:私たち一人ひとりの生活を表すから。
  • build better societybuild a better society:特徴を持つ一つの社会を描いているから。
  • a limited timelimited time:ここでは時間の量を表すから。

なぜ数えられる? なぜ数えられない?

lifeを人生や生活という広い概念として見ると、はっきりした区切りを置かずに扱えます。一人の人生として始まりと終わりを持つものを描けばa lifeです。同じように、experienceは経験から得た知識全体なら数えず、ある一回の出来事ならan experienceと数えられます。

大学の自由英作文の模範解答では、societyは何も付けない形が17回、a societyが3回でした。lifeも何も付けない形が10回、a lifeが5回あり、伝えたい見方によって形が変わります。

形容詞が付いても、単数形にはaかanが必要

idea、problem、way、opportunity、studentなど、数えられる名詞の単数形には、形容詞が付いていてもa、anが必要です。初めて出す一つのものならa、anを使い、aとanは次に来る語の最初の音で選びます。

Joining the clean-up team is a practical idea.
清掃チームに参加するのは実用的な考えです。

The broken air conditioner became a serious problem during summer.
壊れたエアコンは夏の間、深刻な問題になりました。

Our class had an opportunity to interview a local farmer.
私たちのクラスには地元の農家に取材する機会がありました。

Yuki is a volunteer at the tourist office.
ユキは観光案内所のボランティアです。

英作文でよくある間違い

  • is good ideais a good idea:ideaは数えられる単数形。
  • is excellent wayis an excellent way:wayが単数で、excellentは母音の音で始まる。
  • become university studentbecome a university student:一人の学生という身分を表す。
  • a effective solutionan effective solution:effectiveは母音の音で始まる。

なぜ数えられる? なぜ数えられない?

ideaやproblemは目に見えませんが、一つの案、一つの問題としてほかと区別して挙げられるため数えられます。opportunityやdelayも、一回ごとの始まりと終わりを考えられるときは数えられます。一方、adviceやhomeworkは一件ずつ区切れそうに見えても、英語では数えられない名詞として扱う決まりです。

どれか一つに決まるものにはthe

世の中に一つしかないものや、その場の人が同じものを思い浮かべられるものにはtheを付けます。代表的な形はthe environmentthe Internetthe worldthe futurethe sunthe skyです。自国の政府や経済を指すthe governmentthe Japanese economyにもtheが必要です。

Everyone can help protect the environment by using less water.
水の使用量を減らすことで、誰もが環境保護に協力できます。

Jobs will keep changing in the future.
仕事は将来も変化し続けるでしょう。

I bought the concert tickets on the Internet.
私はインターネットでコンサートのチケットを買いました。

Look at the sky before you leave.
出かける前に空を見てください。

英作文でよくある間違い

  • good for environmentgood for the environment:私たちを取り巻く環境に一つに決まる。
  • Internet has spreadThe Internet has spread:インターネットにはtheを付ける。
  • in futurein the future:将来はこの決まった形で表す。
  • independent from UKindependent from the UK:国名UKにはtheを付ける。

大学の自由英作文の模範解答では、the futureが20回、the worldが17回使われていました。どちらもtheを伴う形が基本です。

前後の語が名詞を一つに決めることもある

最上級やonly、same、right、firstなどが名詞を一つに決めるときは、theを使います。the number ofon the other handin the long termthe end ofなども、まとまりで覚えると使いやすくなります。

Reusing notebooks may be the best way to reduce paper waste.
ノートを再利用することが、紙のごみを減らす最善の方法かもしれません。

This is the only entrance open after six.
ここは6時以降も開いている唯一の入口です。

Please correct the same errors before submitting the essay again.
作文を再提出する前に、同じ誤りを直してください。

On the other hand, paper maps work without batteries.
一方、紙の地図は電池がなくても使えます。

英作文でよくある間違い

  • most important problemthe most important problem:最上級が一つに決める。
  • only waythe only way:唯一の方法だから。
  • repeat same mistakesrepeat the same mistakes:sameの前にはtheを置く。
  • On other handsOn the other hand:この形を一まとまりで覚える。

冠詞を付けない決まった言い方を知る

場所や施設を本来の目的で使うときはgo to schoolgo to bedat homeのように冠詞を付けませんが、建物や物を指すならgo to the school to meet a teacherのように冠詞を付けます。手段を表すby busby carby trainには冠詞を付けず、一台の乗り物を指すならon the busin my carとします。食事を行為や時間帯として言うhave dinnerafter lunchや、スポーツのplay soccerには冠詞を付けませんが、食事の中身を表すa big dinnerにはaを、楽器のplay the pianoにはtheを使います。

watch TVat firstat nightfirst prizeall dayclimate changepublic transportationsocial mediain societyなども、冠詞を付けない形を一まとまりで覚えましょう。

Rina goes to school at eight, but her mother went to the school for a meeting.
リナは8時に登校しますが、母親は会議のためにその学校の建物へ行きました。

We usually come by car, but today we are on the bus.
私たちはふだん車で来ますが、今日はそのバスに乗っています。

We usually have lunch at noon, but the hotel served us a huge lunch on Sunday.
私たちはふだん正午に昼食を取りますが、日曜日にはホテルでとても豪華な昼食が出ました。

Daichi plays tennis, and his brother plays the guitar.
ダイチはテニスをし、兄はギターを弾きます。

英作文でよくある間違い

  • by the trainby train:移動手段を表すbyのあとは冠詞なし。
  • watch a TVwatch TV:テレビ番組を見るという決まった言い方。
  • at the firstat first:「最初は」はこの形で表す。
  • play the soccerplay soccer:スポーツ名には冠詞を付けない。

なぜ数えられる? なぜ数えられない?

go to schoolでは学校という建物を数えるのではなく、教育を受けるという本来の目的を表します。have dinnerも食事を一つの品物として数えず、食事をする行為や時間帯として見ています。一方、特定の建物、一台の乗り物、内容のはっきりした一回の食事なら区別できるため、aやtheが使われます。

tripのように始まりと終わりがある一回の出来事は数えられますが、transportationは移動手段全体として数えません。意味だけでは説明しきれない形もあるので、ここに挙げた表現は英語の決まりとして覚えましょう。

大学の自由英作文の模範解答では、schoolは何も付けない形で24回使われていました。また、at homeとin classはそれぞれ4回、by carは2回使われていました。

迷ったときの順番

  1. 数えられる名詞か。 数えられない名詞なら、特定されていない限りa、anや複数形のsを付けない。
  2. 一般論か。 数えられる名詞の一般論なら何も付けない複数形、数えられない名詞の一般論なら何も付けない形にする。
  3. どれのことか一つに決まるか。 前に出たもの、世の中に一つのもの、その場で分かるものならtheを考える。複数形や数えられない名詞にもtheは付けられる。
  4. 数えられる一つのものを初めて出すか。 そうならaかanを使い、次の語の最初の音で選ぶ。
  5. 決まった言い方ではないか。 go to schoolby trainhave lunchplay the pianoなどのまとまりを最後に確認する。

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