2025年度 自由英作文 出題リスト

「自分の意見・考えを英語で述べる形式」で出題された問題を大学別・テーマ別に分類。

🎓1. 教育・大学生活・キャリア16問
大学名トピック設問内容(抜粋)
早稲田(国教)大学教育の目的精神の自由か職業訓練か
三重大学総合評価 vs 試験型holistic evaluationが試験中心より優れている理由を述べよ
東京農工(前期)講義出席義務出席必須 vs 試験のみ、どちらが良いか
電気通信(後期)生成AI×学習学習への生成AI利用は有益か
大阪公立大中高へのAI導入中高の授業にAIを導入する理由を2つ(50語)
信州大(教育)ゲーム×学習ゲームを使った学習の有効性に賛否
名古屋市立(前期)高校で学んだこと高校の授業で最も面白かったことを述べよ
獨協大学理想の英語授業理想の英語授業のビジョンを詳述せよ
青森公立大全授業を英語で高校の全授業を英語で行うべきか
奈良教育大授業を面白くするにはHow can teachers make lessons more interesting?
宮城教育大教育の将来準備教育制度は将来への準備をすべきか
明治学院大大学で挑戦したいことWhat new things do you want to try at university?
愛媛大学良い授業の条件What makes a good class?
長崎県立(前期)志望理由この学科を志願した理由(100語)
東京農工(後期)研究室の選び方研究室を選ぶ際の基準を2つ挙げよ
宮崎大(医)筆記体教育中学生に筆記体を教えるべきではない立場から論述
🤖2. 科学技術・AI・情報社会8問
大学名トピック設問内容(抜粋)
京都大学AIと想像力「AIで想像力が豊か/乏しくなる」どちらかを選んで論証
奈良女子大生成AI×社会ChatGPT等の普及による社会・生活の変化
国際教養(B)Ghostbots(AI死者)AI版の死者再現の是非(300語)
名古屋大SNS×コミュニケーション①SNSが社会に与えた影響 ②SNSがなければ自分はどう違うか
新潟大学SNS年齢制限16歳未満のSNS利用を禁止すべきか
山形大学キッズインフルエンサー子供のSNS労働問題についての考え
青山学院(文)過去の技術革新PC以外で社会を大きく変えた技術は何か
学習院(経済)宇宙開発予算宇宙探索予算拡大への賛否
🌏3. 観光・グローバル社会・文化9問
大学名トピック設問内容(抜粋)
東北大学(前期)オーバーツーリズム対策日本のオーバーツーリズムへの提案(2理由)
北海道大学インバウンド推進政府のインバウンド政策に賛成か反対か(70–100語)
滋賀大学(前期)奈良のシカ問題観光客とシカの共生問題についての意見
国際教養(A)ダークツーリズムダークツーリズムの是非を論じよ(300語)
早稲田(政経)外国人増加×摩擦外国人住民増加に伴う摩擦と自治体の政策
静岡大(後期)二重価格外国人観光客への高額料金設定への意見
弘前大学難民受け入れ難民受け入れのメリット・デメリットをそれぞれ1つ
電気通信(前期)西暦 vs 和暦日本は西暦のみに統一すべきか
慶應(医)日本の観光人気日本が観光客に人気な理由を2つ以上
🌱4. 環境・倫理・医療(医学部系)10問
大学名トピック設問内容(抜粋)
順天堂(医)デザイナーベビー子供の遺伝子設計は許容されるか
東京慈恵会(医)ヒト組織の利用医療・科学目的でのヒト組織使用の範囲
日本医科大75歳寿命説「75歳で人生を終えるのが良い」という意見への賛否
秋田大(医)医師不足の解消2036年に予想される医師不足への解決策
福島県立医科サステナブルファッション持続可能なファッション推進政策を実施すべきか
島根大(医)予防医療 vs 先端研究どちらにより多くの予算を配分すべきか
中央大(商)動物実験×価格安価・動物実験あり vs 高価・クルエルティフリー
福岡教育大ジオエンジニアリング推奨するジオエンジニアリング手法を説明(60語)
明治学院大最も深刻な環境問題最も深刻な環境問題と解決策
横浜国立(後期)EV充電インフラ充電設備不足の問題点と解決策(60語)
💭5. 価値観・人間関係・ライフスタイル10問
大学名トピック設問内容(抜粋)
東京大学沈黙=同意か「意見を言わないことは同意を意味する」への考え(60–80語)
静岡大(前期)嘘の是非うそは全く許されないか、具体例を挙げて(120語以上)
山梨大学図書館の必要性デジタル時代に図書館は重要か不要か(150語・3理由以上)
長崎県立(後期)都会 vs 田舎どちらがより幸せな生活か(100語)
東北大(後期)ジェンダー平等ジェンダー平等に関する文章を読んで考えを述べよ
名古屋市立(後期)若者の政治離れ主な理由1つと改善策(120–150語)
滋賀県立大社会問題の選択大学生関心の7テーマから1つ選び重要性を説明
小樽商科大心は最大の敵か"Your biggest enemy is your own mind." への賛否
電気通信(後期)消費税の軽減税率子供服・教科書などの消費税率を下げるべきか
静岡大(後期)高齢社会での活躍高齢者が活躍できる社会実現のために必要なこと
📊6. 図表・データ分析型8問
大学名トピック設問内容(抜粋)
東京女子大EV普及率地域別EV販売比率の特徴をまとめ比較せよ
大阪大学博士号取得者の推移日本の博士号取得者数のグラフを読み要因・改善策を論じよ
長崎大学出生率(日中)中国・日本の出生率変化と今後の問題点を論じよ
神戸大学SNSとニュースSNSニュース利用の変化を比較し、SNSをニュース源にすべきか
島根大(前期)スマートフォン取得年齢子供へのスマートフォン初購入年齢調査から気づいたこと
琉球大学ペット飼育調査ペット飼育に関する2つの図を参考に自分の考えを述べよ
佐賀大(前期)2グラフ比較日本人アンケート2グラフを比較して考えを述べよ
香川大学不快な習慣年齢層別の不快な習慣の類似点・相違点を述べ、1つを論じよ
2026年度入試 トレンド予測

「紹介型」から「対立する利益の調整案を求める型」へシフト。

⚠ 最重要予測 #1

孤独の社会問題化(Loneliness as Public Health Crisis)

WHOが「タバコ15本/日と同等のリスク」と発表。SNS禁止論(新潟大2025)の次として「テクノロジーが孤独を深めているか」という設問が増える。医学部では孤独死・独居高齢者との絡みで出題リスク高。

⚠ 最重要予測 #2

情報の真偽・ディープフェイク(Media Literacy × Democracy)

ディープフェイクが選挙・裁判・個人の名誉を脅かす中、「批判的思考(Critical Thinking)」をSNS・AIと絡めて書かせる問題が急増予測。

予測 #3

サステナブルな医療・福祉の限界

少子高齢化が極まる中、「すべての命を救う」理想と「限られた予算・人材」の矛盾。Triage問題が医学部以外でも問われる可能性。島根大「予防医療 vs 先端研究」(2025)がその前兆。

予測 #4

デジタルデトックス / 切断する権利

SNS禁止議論を受け「あえてテクノロジーを捨てる」選択の是非が問われる。欧州発の「右to Disconnect」が日本の働き方改革・教育にどう絡むか。

まだ出ていないが今後狙われるテーマ

DX
デジタルトランスフォーメーション

社会変革の恩恵と取り残される弱者の逆説。デジタル格差・雇用転換・中小企業問題と直結。

Basic Income
ベーシックインカムの実現性

財源論・就労意欲への影響・AI化による雇用喪失対策。賛否両論が鮮明で論じやすいテーマ。

GX
グリーントランスフォーメーション

脱炭素のための産業転換。エネルギー価格上昇・雇用変化・途上国との公平性問題。

Male Parental Leave
男性育休の義務化

取得率低迷・キャリアへの影響・職場文化の変革。ジェンダー平等と直結する論点。

Fair Trade
フェアトレードの実効性

「フェアウォッシング」と認証ラベルの信頼性。個人の選択 vs 法的規制のどちらが有効か。

Young Carers
ヤングケアラー

家族介護を担う子どもたちの教育機会の喪失。医学部では発見・支援の観点で出題リスク大。

Prenatal Diagnosis
出生前診断

NIPTの普及と選択的中絶の倫理問題。デザイナーベビー論争と地続きで医学部必須テーマ。

一般社会・時事 重要テーマ 15選

定義・議論のポイント・予想設問を収録。クリックで展開。

1
ENVIRONMENT / LABOR
Fast Fashion
ファストファッション / 安さの裏側

定義

最新の流行を取り入れた衣料品を短いサイクルで大量生産・低価格販売するビジネスモデル。ZARA・H&M・Shein・Temuが代表例。

議論のポイント
利点誰もがファッションを楽しめる経済的アクセスの向上
問題発展途上国の低賃金・劣悪労働環境(2013年ラナ・プラザ崩壊:1100人超死亡)
問題衣服産業は世界2位の水消費産業。ポリエステルからのマイクロプラスチックが食物連鎖へ
問題SNSが促す過剰消費・自己肯定感低下というメンタルヘルス問題
予想設問
途上国の安価な労働力を使うことは経済発展の段階として許容されるか。
安価なファストファッションを買い続けることは倫理的に問題か。
衣類廃棄を減らすためにメーカーに課すべき規制を具体的に提案せよ。
supply chain transparencymicroplastic contaminationethical consumptiongreenwashing
2
LIFESTYLE / EDUCATION
Taipa(タイパ)
Time Performance / 時間効率最大化

定義

費やした時間に対する満足度・効果の度合い。倍速視聴・要約サービス・スキップ視聴など時間効率を最大化する行動様式。

議論のポイント
利点膨大な情報社会を生き抜くための必要スキル・学習効率向上
問題深い思考力・創造性・感受性の低下。芸術をありのままに味わう力の喪失
問題「常に効率的でなければ」というプレッシャーがメンタルヘルスを蝕む
問題退屈(Boredom)は創造性の源泉。常に刺激を求める脳の変容
予想設問
本を読む代わりに要約サイトを利用することは教育上有効か。
映画・音楽を倍速で楽しむことは芸術鑑賞として認められるか。
タイパ重視の若者が「深い思考」を取り戻すための教育方法を提案せよ。
deep thinkingboredom & creativityproductivity pressure
3
ENVIRONMENT / BUSINESS
Greenwashing
グリーンウォッシング / 見せかけのエコ

定義

実態が伴わないにもかかわらず広告やイメージ戦略で「環境にやさしい」と思わせること。消費者の環境意識の高まりを利用した誇大広告。

議論のポイント
利点不完全であってもエコ意識を高める一歩という「何もしないよりはマシ」論
問題本物のエコ企業が競争で不利になる。消費者の信頼を損なう
問題どこからが「嘘」かの境界線が不明確で規制が困難
予想設問
うわべだけの環境宣言であっても公言すること自体は評価されるべきか。
消費者がグリーンウォッシングを見抜くための公的な認証基準制度を提案せよ。
eco label standardscorporate transparencyconsumer rights
4
ENVIRONMENT / ECONOMICS
Circular Economy
循環型経済 / 廃棄物ゼロを目指すモデル

定義

廃棄物を出さずに資源を循環させ続ける経済システム。製品の修理・再利用・リサイクルを当然の前提とする。

議論のポイント
利点地球の資源的限界に対応する唯一の解として広く支持
問題「長く使う」は「新品が売れない」を意味し資本主義の拡大前提と矛盾
問題循環システムの整備には莫大な初期投資が必要
予想設問
環境のために企業が意図的に売上を減らすビジネスモデルへ移行すべきか。
消費者が「修理する」を「新品を買う」より選ぶための経済的インセンティブを提案せよ。
right to repairplanned obsolescencewaste reduction
5
PUBLIC HEALTH / SOCIETY HOT
Loneliness as Public Health Issue
孤独の社会問題化 / 見えない流行病

定義

個人が望む人間関係と実際の関係にギャップがある状態。WHOは「タバコ15本/日と同等のリスク」とし心血管疾患・認知症・早期死亡リスクを高める公衆衛生問題と定義。

議論のポイント
論点個人の性格・選択の問題か、国家が介入すべき「社会の病」か
問題SNSがリアルな繋がりを希薄にしかえって孤独を深めるという研究
問題若者に最も深刻とする研究も。高齢者問題にとどまらない
予想設問
孤独は個人のライフスタイル選択であり政府が税金を使って対策すべきでないか。
高齢者・若者の孤立を防ぐために地域コミュニティと医療機関が行うべき対策を提案せよ。
social isolationpublic health epidemiccommunity building
6
LABOR / DIGITAL LIFE
Right to Disconnect
切断する権利 / 勤務時間外連絡の拒否

定義

勤務時間外にメール・SNS・電話などの仕事上の連絡を受け取ることを拒否する権利。フランスが2017年に法制化。テレワーク普及で「仕事とプライベートの境界消滅」問題が顕在化。

議論のポイント
利点過労防止・ワークライフバランス・メンタルヘルスの保護
問題グローバルな時差対応・緊急対応の必要性。競争力低下の懸念
問題「いつでも連絡できること」が評価される文化では法律だけでは変わらない
予想設問
勤務時間外のメール・連絡を法律で完全に禁止すべきという意見に賛成か。
テレワーク環境において「オンとオフ」を切り替えるための具体的な社内ルールを提案せよ。
work-life balanceburnout preventionlabor law reform
7
TECHNOLOGY / DEMOCRACY NEW
Deepfakes & Media Literacy
ディープフェイク / 情報の真偽と民主主義

定義

AIによって作られた本物と見分けがつかない人物の合成映像・音声・画像。選挙妨害・名誉毀損・フェイクニュースに悪用される一方、映画・教育では有益な活用も。

議論のポイント
利点映画・教育・エンターテインメントへの活用。歴史的人物の「復活」など
問題選挙前の偽動画が有権者の判断を歪める。事実と虚偽の境界崩壊
問題同意なく「本人の言葉」として拡散される性的・誹謗中傷コンテンツ
予想設問
AIで作られた映像はすべて法的に「AI製」と明記することを義務付けるべきか。
フェイクニュースに騙されないための義務教育でのメディアリテラシー教育案を提案せよ。
media literacyAI regulationdigital democracy
8
ENVIRONMENT / FOOD CULTURE
Meat Alternatives
代替肉・培養肉 / 食の未来と伝統

定義

植物性原料(大豆・えんどう豆など)や動物の細胞を培養した「本物の肉に代わる食品」。畜産業は温室効果ガスの約15%を排出するため気候変動対策の切り札と期待される。

議論のポイント
利点CO₂削減・水資源節約・動物愛護の観点での環境的優位性
問題伝統的畜産業に携わる人々の生活・地域経済への打撃
問題高度加工食品への安全性懸念。宗教的・倫理的解釈の相違
予想設問
環境保護のために将来的に本物の肉の販売に税金を課すべきか。
代替肉を日本の一般家庭に普及させるための価格以外の障壁を取り除く方法を提案せよ。
plant-based dietfood securitycarbon footprint
9
TECHNOLOGY / SOCIAL EQUITY
Digital Divide
デジタル格差 / テクノロジーと社会的排除

定義

ITの恩恵を受けられる人と受けられない人の差。高齢者・貧困層・障害者・農村部住民がデジタル化によって行政・医療・教育・雇用機会から排除されるリスク。

議論のポイント
利点行政コスト削減・24時間サービス・利便性向上のためのデジタル化は不可避
問題デジタル化が進むほどITに不慣れな人々が公共サービスにアクセスできなくなる逆説
問題遠隔医療の普及がデジタル格差と重なる地域では健康格差を広げる可能性
予想設問
あらゆる行政手続きを「デジタルのみ」に完全移行すべきか。
テクノロジーに不慣れな人々をサポートするための地域単位の包括的支援策を提案せよ。
digital inclusionsocial equityhealthcare access
10
TECHNOLOGY / ECONOMICS NEW
Digital Transformation (DX)
デジタルトランスフォーメーション / 社会変革の光と影

定義

デジタル技術を活用して企業・行政・社会の仕組みそのものを変革すること。単なるITの導入(デジタイゼーション)とは異なり、業務プロセス・文化・顧客体験の根本的な再設計を意味する。

議論のポイント
利点生産性向上・新サービス創出・行政効率化・医療DXによる僻地医療の改善
問題雇用の置き換え。中高年・中小企業・地方がデジタル化の恩恵を受けにくい
問題サイバーセキュリティリスクと個人情報の集中管理による漏洩リスク
問題「変革できる企業」と「取り残される企業」の二極化が格差を拡大する
予想設問
政府がすべての中小企業のDX推進を義務付けることは適切か。
DXの推進は結果的に中高年労働者を不利にするという意見に賛成か。
DXの恩恵が地方・高齢者・中小企業にも届くようにするための政策を提案せよ。
digital transformationlabor displacementcybersecurityregional gap
11
ECONOMICS / SOCIAL POLICY NEW
Basic Income
ベーシックインカム / 無条件の所得保障

定義

政府がすべての国民に、就労状況・収入水準に関わらず、一定額の現金を定期的に無条件で給付する制度。フィンランド・ケニアなどで試験的実施の事例がある。

議論のポイント
利点貧困撲滅・社会保障の簡素化・AI化による雇用喪失へのセーフティネット
利点官僚的な審査なしに支援が届く。ケアワーク・芸術など評価されにくい労働の承認
問題財源論。大規模な財政出動が必要で増税か国債か議論が分かれる
問題就労意欲の低下懸念。「働かなくてもよい」文化的副作用
予想設問
AIによる雇用喪失への対策として、日本でもベーシックインカムを導入すべきか。
ベーシックインカムは就労意欲を低下させ、経済成長を妨げるという意見に賛成か。
ベーシックインカムの財源として最も公平な税制改革案を提案せよ。
universal basic incomesocial safety netlabor incentivefiscal policy
12
ENVIRONMENT / ECONOMICS NEW
Green Transformation (GX)
グリーントランスフォーメーション / 脱炭素と産業転換

定義

化石燃料中心の社会・経済構造を再生可能エネルギー・省エネ・炭素循環を軸にした「グリーン」な構造へ根本的に転換すること。日本政府はGX推進戦略として2050年カーボンニュートラルを目標とする。

議論のポイント
利点再生可能エネルギー産業の拡大・新たな雇用創出・長期的なエネルギー安全保障
利点気候変動対策の最前線に立つことで国際競争力・技術輸出のチャンス
問題転換期のエネルギーコスト上昇が家計・中小企業を直撃。電力料金高騰
問題石炭・石油関連産業に携わる労働者の雇用喪失。「公正な移行(Just Transition)」が必須
問題途上国に「脱炭素のコスト」を押し付ける先進国の不公平さという倫理問題
予想設問
GX実現のために国民がエネルギー価格の上昇を受け入れることは正当化されるか。
途上国に対して先進国と同じ脱炭素基準を求めることは公平か。
石炭産業で働く労働者がグリーン産業へ円滑に移行できる支援策を提案せよ。
carbon neutralityjust transitionrenewable energyenergy security
13
GENDER / LABOR POLICY NEW
Male Parental Leave
男性育休 / 義務化論争とジェンダー平等

定義

男性が育児のために仕事を休む制度。日本では2022年に「産後パパ育休」が創設されたが取得率は約30%にとどまる。スウェーデン・アイスランドでは父親の育休取得が義務に近い形で浸透。

議論のポイント
利点女性のキャリア継続・育児負担の公平化・少子化対策として有効
利点男性の育児参加が子どもの発達・夫婦関係にもプラスという研究
問題職場の人手不足・「休めない空気」という日本固有の文化的障壁
問題義務化は個人の自由・企業の経営判断への過剰介入という批判
問題中小企業では代替人員の確保が難しく経済的負担が大きい
予想設問
男性の育休取得を法律で義務化することに賛成か。
育休取得率の低さは個人の意識の問題ではなく企業・社会の構造的な問題か。
男性が育休を取得しやすい職場文化を作るために企業が行うべき具体的な取り組みを提案せよ。
paternity leavegender equalitywork culture reformchildcare policy
14
ECONOMICS / ETHICS NEW
Fair Trade
フェアトレード / 公正な貿易と認証の信頼性

定義

途上国の生産者に正当な対価を支払い、劣悪な労働条件を排除することを目的とした貿易の仕組み。コーヒー・チョコレート・衣類などに「フェアトレード認証ラベル」が付与される。

議論のポイント
利点生産者の生活水準・労働環境の改善。消費者の倫理的選択を可能にする
問題「フェアウォッシング」:認証ラベルの取得コストが高く実態が伴わない場合も
問題個人の消費者選択に依存するだけでは市場全体は変わらない。法的規制の方が有効か
問題価格が高くなることで低所得者層が倫理的消費から排除される
予想設問
フェアトレード製品を選ぶことは個人の倫理的責任か、企業・政府が解決すべき構造問題か。
認証の信頼性を高め「フェアウォッシング」を防ぐための国際的な監査制度を提案せよ。
fair trade certificationfairwashingsupply chain ethicsconsumer activism
15
TECHNOLOGY / CONSUMER RIGHTS
Planned Obsolescence
計画的陳腐化 / 修理する権利と使い捨て文化

定義

製品の寿命を意図的に短く設計したり修理しにくくすることで消費者に買い替えを促す戦略。スマートフォンのバッテリー交換困難・ソフトウェアサポート終了が典型例。

議論のポイント
利点買い替えサイクルが新技術への投資資金を生み、イノベーションを促進するという産業論理
問題「修理する権利(Right to Repair)」の侵害。消費者の自由と資源の浪費
問題廃棄された電子機器(e-waste)に含まれる重金属が途上国で深刻な環境汚染を引き起こす
予想設問
メーカーは製品の「修理可能性」を法的に保証する義務を負うべきか。
「使い捨て文化」を終わらせるために中古品・修理済み品への新たな価値観を広める方法を提案せよ。
right to repaire-wasteproduct lifespanconsumer protection
医学・医療 重要テーマ 8選

医学部入試で差がつく専門的な議論。定義・議論のポイント・予想設問を収録。

採点で差がつくキーワード: QOL Patient Autonomy Triage Compassion Fatigue Black-box Problem Young Carer Prenatal Diagnosis
これらを文脈に合わせて使いこなすことで「医学的素養のある受験生」として高く評価される。
1
DIGITAL HEALTH
Online Telemedicine
オンライン診療 / 遠隔医療の限界と可能性

定義

スマートフォン・タブレットを通じて医師が遠隔地の患者を診察・処方する医療形態。2020年COVID以降日本でも急拡大。離島・山村部の医療格差解消が期待されるが課題も多い。

議論のポイント
利点離島・農村部・多忙な現代人の受診障壁の低減、感染リスク回避
問題触診・打診・聴診が不可能。顔色・呼吸・皮膚状態など非言語情報の見落としリスク
問題医師-患者の深い信頼関係(ラポール)が画面越しでは築きにくい
問題高齢者・低所得者がITを使えない場合、デジタル格差が医療格差を拡大する逆説
予想設問
オンライン診療は対面診療と同等の診療報酬を受けるべきか。
オンライン診療で誤診を防ぐために医師が遵守すべき具体的なガイドラインを提案せよ。
rapport buildingdiagnostic accuracyhealthcare accessdigital divide
2
AI × MEDICINE
AI Medical Responsibility
AI医療と責任問題 / ブラックボックスと信頼

定義

AIが画像診断や治療方針の決定を補助・代替する際に生じる法的・倫理的責任の帰属問題。Deep LearningはAI自身が判断の理由を説明できない「ブラックボックス問題」を抱える。

議論のポイント
利点AIは専門医を超える診断精度を達成しつつあり、見落としゼロ・24時間稼働が可能
問題判断根拠を説明できないAIの診断はEvidence-Based Medicineの原則と相容れない
問題Automation Bias:医師がAIを盲信し自ら判断しなくなるリスク
問題AIによる医療ミスの際、医師・病院・AI開発者のいずれが責任を負うか法整備が追いついていない
予想設問
AIが人間の医師より高い診断精度を達成した場合、最終的な意思決定権限はAIに移すべきか。
AI医療事故において医師・病院・AI開発者の間の責任分担ルールを提案せよ。
black-box problemevidence-based medicineautomation biaslegal liability
3
MEDICAL ETHICS / WELLBEING
Compassion Fatigue
共感疲労 / 医療者の感情的燃え尽き

定義

医師・看護師・ソーシャルワーカーなどが患者の苦しみや外傷体験に継続的に共感することで精神的に消耗し、共感能力そのものが麻痺した状態。一般的な「燃え尽き症候群(Burnout)」より急速に進行する。

議論のポイント
論点「深い共感」こそが良い医師の証という信念が、皮肉にも燃え尽きや医療ミスを招くパラドックス
問題医学教育は「感情的距離の保ち方」を教えるべきか、それともメンタルケア体制を整えるべきか
問題1診察あたりの時間短縮(タイパ化)が「共感の余白」を奪っているという批判
予想設問
患者に深く共感できない医師は医師としての資格を欠くという主張に賛成か。
医療現場での燃え尽きを防ぐために病院経営者が導入すべき具体的な制度を提案せよ。
burnout syndromesecondary traumatic stressemotional resiliencephysician wellbeing
4
BIOETHICS / END-OF-LIFE
Advance Directives
事前指示書(リビングウィル)/ 死に方を決める権利

定義

意識不明や意思疎通困難になった場合に延命治療を受けるかどうかを事前に文書で記録する制度。西洋では普及しているが日本では法的整備が遅れている。「尊厳死」「リビングウィル」とも関連する。

議論のポイント
利点自己決定権(Patient Autonomy)の尊重。本人の意思通りの「死に方」を実現
問題「延命不要」という本人の指示に反して家族が「助けてほしい」と懇願する現場の葛藤
問題健康な状態で書いた意思と、実際に終末期になった時の意思が変わる可能性
予想設問
本人の明確な意思がある場合、家族の反対があっても延命治療を停止すべきか。
日本での事前指示書の普及を促すために医療機関・学校・地域社会が行うべき啓発活動を提案せよ。
patient autonomydignity in dyingend-of-life careQOL
5
MEDICAL ETHICS / DISASTER
Medical Triage
医療トリアージ / 「誰を助けるか」の倫理

定義

医療資源が限られた大規模災害・パンデミック・救急医療において治療・搬送の優先順位をつける行為。功利主義(最大多数の最大幸福)と義務論(一命の平等性)が鋭く対立する倫理問題。

議論のポイント
利点限られたリソースで最大数の命を救うための合理的な方法として功利主義的に正当化される
問題「生存確率が低い」ことを理由に治療を後回しにすることは基本的人権の侵害ではないか
問題「誰を諦めるかを決めた」医師が抱えるPTSD・モラルディストレスへの支援体制が不十分
予想設問
パンデミック時に生存率の低い高齢者より若い患者を優先するトリアージ基準は倫理的に正当か。
トリアージを行う医師の精神的ダメージを軽減するために病院・社会が整備すべき支援体制を提案せよ。
utilitarian ethicsmoral distressresource allocationcrisis standard of care
6
GENOMICS / BIOETHICS
Precision Medicine
精密医療(ゲノム医療)/ 個別化と格差

定義

個人の遺伝情報・生活習慣・環境データを詳細に解析し、その人に最適な治療・予防を提供する医療アプローチ。「平均的な患者」ではなく「この患者」に合わせた治療を目指す。がんの分子標的治療が先行事例。

議論のポイント
利点不要な投薬・副作用の軽減。がん治療の劇的な改善。予防医療への応用
問題高額なゲノム解析・個別化治療を受けられるのは富裕層のみという健康格差の深刻化
問題遺伝情報は究極の個人情報。保険・雇用・家族関係での差別的利用リスク
問題出生前診断の精度向上が選択的中絶・優生学的問題と隣接する
予想設問
高額な精密医療は公的保険でカバーすべきでないという意見に賛成か。
遺伝情報のプライバシーを守るための厳格な法的整備案を提案せよ。
genomic medicinehealth equitygenetic privacyinsurance discrimination
7
SOCIAL MEDICINE / CHILD WELFARE NEW
Young Carers
ヤングケアラー / 介護を担う子どもたち

定義

家族の介護・看護・障害のある親や兄弟のサポートなどを日常的に担う18歳未満の子ども。日本では2020年以降実態調査が進み、中高生の約5〜6%が相当するとされる。本来大人が担うべき責任を背負わされている状態。

議論のポイント
問題学業・友人関係・進路・睡眠が犠牲になり、教育機会の喪失が将来的な貧困連鎖を生む
問題「家族を助けることは当然」という規範が子ども自身に問題を認識させず支援を求めにくくする
問題学校・医療現場での発見が遅れる。教師や医師の認知不足が深刻
論点「家族の絆」という美談として語られがちで、構造的問題として捉えられにくい日本的文化背景
予想設問
家族の介護をすることで子どもが学業を犠牲にすることは、家族の絆として尊重されるべきか。
ヤングケアラー問題は家庭の事情であり政府が介入すべきではないという意見に賛成か。
ヤングケアラーを早期に発見し支援するために学校・医療機関・行政が連携して行うべき具体策を提案せよ。
young carerchild welfarecaregiver burdeneducational inequality
8
BIOETHICS / REPRODUCTIVE MEDICINE NEW
Prenatal Diagnosis
出生前診断 / 命の選択と倫理的境界線

定義

出生前に胎児の染色体異常や遺伝疾患を調べる検査。NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)の普及により妊婦の血液だけでダウン症などの検出が可能になった。結果によっては妊娠継続・中絶の選択を迫られる。

議論のポイント
利点出生後の準備ができる・早期治療開始が可能・当事者夫婦の自己決定権の尊重
問題陽性診断後の中絶率が非常に高く、障害者の「生きる価値」への社会的メッセージとなる懸念
問題障害のある人や家族が「生まれてくるべきではなかった」と感じさせる差別的構造(Wrongful Life)
問題「完璧な子どもを産む」プレッシャーが高まり、デザイナーベビー論争と地続きになる
論点検査を受けること自体は「知る権利」の行使か、「選択的排除」への加担か
予想設問
出生前診断で疾患が判明した場合の中絶は倫理的に許容されるか。
出生前診断は親の「知る権利」として制限なく提供されるべきか。
出生前診断を受けるカップルに対して医療機関が提供すべき「遺伝カウンセリング」の内容と役割を提案せよ。
障害のある人が生きやすい社会をつくることで選択的中絶を減らせるとする立場から、社会整備の提案をせよ。
prenatal diagnosisreproductive autonomydisability rightsgenetic counselingselective abortion