2025年度 出題分類 / 傾向分析 / 2026年度予想テーマ(一般15 + 医学8)
「自分の意見・考えを英語で述べる形式」で出題された問題を大学別・テーマ別に分類。
| 大学名 | トピック | 設問内容(抜粋) |
|---|---|---|
| 早稲田(国教) | 大学教育の目的 | 精神の自由か職業訓練か |
| 三重大学 | 総合評価 vs 試験型 | holistic evaluationが試験中心より優れている理由を述べよ |
| 東京農工(前期) | 講義出席義務 | 出席必須 vs 試験のみ、どちらが良いか |
| 電気通信(後期) | 生成AI×学習 | 学習への生成AI利用は有益か |
| 大阪公立大 | 中高へのAI導入 | 中高の授業にAIを導入する理由を2つ(50語) |
| 信州大(教育) | ゲーム×学習 | ゲームを使った学習の有効性に賛否 |
| 名古屋市立(前期) | 高校で学んだこと | 高校の授業で最も面白かったことを述べよ |
| 獨協大学 | 理想の英語授業 | 理想の英語授業のビジョンを詳述せよ |
| 青森公立大 | 全授業を英語で | 高校の全授業を英語で行うべきか |
| 奈良教育大 | 授業を面白くするには | How can teachers make lessons more interesting? |
| 宮城教育大 | 教育の将来準備 | 教育制度は将来への準備をすべきか |
| 明治学院大 | 大学で挑戦したいこと | What new things do you want to try at university? |
| 愛媛大学 | 良い授業の条件 | What makes a good class? |
| 長崎県立(前期) | 志望理由 | この学科を志願した理由(100語) |
| 東京農工(後期) | 研究室の選び方 | 研究室を選ぶ際の基準を2つ挙げよ |
| 宮崎大(医) | 筆記体教育 | 中学生に筆記体を教えるべきではない立場から論述 |
| 大学名 | トピック | 設問内容(抜粋) |
|---|---|---|
| 京都大学 | AIと想像力 | 「AIで想像力が豊か/乏しくなる」どちらかを選んで論証 |
| 奈良女子大 | 生成AI×社会 | ChatGPT等の普及による社会・生活の変化 |
| 国際教養(B) | Ghostbots(AI死者) | AI版の死者再現の是非(300語) |
| 名古屋大 | SNS×コミュニケーション | ①SNSが社会に与えた影響 ②SNSがなければ自分はどう違うか |
| 新潟大学 | SNS年齢制限 | 16歳未満のSNS利用を禁止すべきか |
| 山形大学 | キッズインフルエンサー | 子供のSNS労働問題についての考え |
| 青山学院(文) | 過去の技術革新 | PC以外で社会を大きく変えた技術は何か |
| 学習院(経済) | 宇宙開発予算 | 宇宙探索予算拡大への賛否 |
| 大学名 | トピック | 設問内容(抜粋) |
|---|---|---|
| 東北大学(前期) | オーバーツーリズム対策 | 日本のオーバーツーリズムへの提案(2理由) |
| 北海道大学 | インバウンド推進 | 政府のインバウンド政策に賛成か反対か(70–100語) |
| 滋賀大学(前期) | 奈良のシカ問題 | 観光客とシカの共生問題についての意見 |
| 国際教養(A) | ダークツーリズム | ダークツーリズムの是非を論じよ(300語) |
| 早稲田(政経) | 外国人増加×摩擦 | 外国人住民増加に伴う摩擦と自治体の政策 |
| 静岡大(後期) | 二重価格 | 外国人観光客への高額料金設定への意見 |
| 弘前大学 | 難民受け入れ | 難民受け入れのメリット・デメリットをそれぞれ1つ |
| 電気通信(前期) | 西暦 vs 和暦 | 日本は西暦のみに統一すべきか |
| 慶應(医) | 日本の観光人気 | 日本が観光客に人気な理由を2つ以上 |
| 大学名 | トピック | 設問内容(抜粋) |
|---|---|---|
| 順天堂(医) | デザイナーベビー | 子供の遺伝子設計は許容されるか |
| 東京慈恵会(医) | ヒト組織の利用 | 医療・科学目的でのヒト組織使用の範囲 |
| 日本医科大 | 75歳寿命説 | 「75歳で人生を終えるのが良い」という意見への賛否 |
| 秋田大(医) | 医師不足の解消 | 2036年に予想される医師不足への解決策 |
| 福島県立医科 | サステナブルファッション | 持続可能なファッション推進政策を実施すべきか |
| 島根大(医) | 予防医療 vs 先端研究 | どちらにより多くの予算を配分すべきか |
| 中央大(商) | 動物実験×価格 | 安価・動物実験あり vs 高価・クルエルティフリー |
| 福岡教育大 | ジオエンジニアリング | 推奨するジオエンジニアリング手法を説明(60語) |
| 明治学院大 | 最も深刻な環境問題 | 最も深刻な環境問題と解決策 |
| 横浜国立(後期) | EV充電インフラ | 充電設備不足の問題点と解決策(60語) |
| 大学名 | トピック | 設問内容(抜粋) |
|---|---|---|
| 東京大学 | 沈黙=同意か | 「意見を言わないことは同意を意味する」への考え(60–80語) |
| 静岡大(前期) | 嘘の是非 | うそは全く許されないか、具体例を挙げて(120語以上) |
| 山梨大学 | 図書館の必要性 | デジタル時代に図書館は重要か不要か(150語・3理由以上) |
| 長崎県立(後期) | 都会 vs 田舎 | どちらがより幸せな生活か(100語) |
| 東北大(後期) | ジェンダー平等 | ジェンダー平等に関する文章を読んで考えを述べよ |
| 名古屋市立(後期) | 若者の政治離れ | 主な理由1つと改善策(120–150語) |
| 滋賀県立大 | 社会問題の選択 | 大学生関心の7テーマから1つ選び重要性を説明 |
| 小樽商科大 | 心は最大の敵か | "Your biggest enemy is your own mind." への賛否 |
| 電気通信(後期) | 消費税の軽減税率 | 子供服・教科書などの消費税率を下げるべきか |
| 静岡大(後期) | 高齢社会での活躍 | 高齢者が活躍できる社会実現のために必要なこと |
| 大学名 | トピック | 設問内容(抜粋) |
|---|---|---|
| 東京女子大 | EV普及率 | 地域別EV販売比率の特徴をまとめ比較せよ |
| 大阪大学 | 博士号取得者の推移 | 日本の博士号取得者数のグラフを読み要因・改善策を論じよ |
| 長崎大学 | 出生率(日中) | 中国・日本の出生率変化と今後の問題点を論じよ |
| 神戸大学 | SNSとニュース | SNSニュース利用の変化を比較し、SNSをニュース源にすべきか |
| 島根大(前期) | スマートフォン取得年齢 | 子供へのスマートフォン初購入年齢調査から気づいたこと |
| 琉球大学 | ペット飼育調査 | ペット飼育に関する2つの図を参考に自分の考えを述べよ |
| 佐賀大(前期) | 2グラフ比較 | 日本人アンケート2グラフを比較して考えを述べよ |
| 香川大学 | 不快な習慣 | 年齢層別の不快な習慣の類似点・相違点を述べ、1つを論じよ |
2025年度の最大の特徴は「法整備が追いついていない新しい議論」が即座に入試へ反映されたこと。
抽象的な「AI脅威論」から、教育現場での利用ルール・死者のデジタル再現・生成AI信頼性など具体的な責任・倫理を問う内容へ。京都大・奈良女子・国際教養など多数。
SNS年齢制限・オーバーツーリズムの入場制限・二重価格・環境規制など公共の利益のための制限をどう考えるかという設問が急増。新潟・北海道・静岡・東北など。
和暦の是非・難民受け入れ・二重価格など「日本の伝統・現状」と「国際基準・経済合理性」の矛盾を問う問題が増加。
単なる医療知識ではなく生命倫理への感度・地域医療の当事者意識・QOL観を要求。日本医科大(75歳寿命説)・順天堂(デザイナーベビー)など。
QOL・Patient Autonomy・Triage・Compassion Fatigue・Black-box Problem of AI
正解のない問いに自分のスタンスを持てるか
「長生き=幸福」を超えた思考ができるか
医師不足を「自分事」として解決策を出せるか
「紹介型」から「対立する利益の調整案を求める型」へシフト。
WHOが「タバコ15本/日と同等のリスク」と発表。SNS禁止論(新潟大2025)の次として「テクノロジーが孤独を深めているか」という設問が増える。医学部では孤独死・独居高齢者との絡みで出題リスク高。
ディープフェイクが選挙・裁判・個人の名誉を脅かす中、「批判的思考(Critical Thinking)」をSNS・AIと絡めて書かせる問題が急増予測。
少子高齢化が極まる中、「すべての命を救う」理想と「限られた予算・人材」の矛盾。Triage問題が医学部以外でも問われる可能性。島根大「予防医療 vs 先端研究」(2025)がその前兆。
SNS禁止議論を受け「あえてテクノロジーを捨てる」選択の是非が問われる。欧州発の「右to Disconnect」が日本の働き方改革・教育にどう絡むか。
社会変革の恩恵と取り残される弱者の逆説。デジタル格差・雇用転換・中小企業問題と直結。
財源論・就労意欲への影響・AI化による雇用喪失対策。賛否両論が鮮明で論じやすいテーマ。
脱炭素のための産業転換。エネルギー価格上昇・雇用変化・途上国との公平性問題。
取得率低迷・キャリアへの影響・職場文化の変革。ジェンダー平等と直結する論点。
「フェアウォッシング」と認証ラベルの信頼性。個人の選択 vs 法的規制のどちらが有効か。
家族介護を担う子どもたちの教育機会の喪失。医学部では発見・支援の観点で出題リスク大。
NIPTの普及と選択的中絶の倫理問題。デザイナーベビー論争と地続きで医学部必須テーマ。
定義・議論のポイント・予想設問を収録。クリックで展開。
最新の流行を取り入れた衣料品を短いサイクルで大量生産・低価格販売するビジネスモデル。ZARA・H&M・Shein・Temuが代表例。
費やした時間に対する満足度・効果の度合い。倍速視聴・要約サービス・スキップ視聴など時間効率を最大化する行動様式。
実態が伴わないにもかかわらず広告やイメージ戦略で「環境にやさしい」と思わせること。消費者の環境意識の高まりを利用した誇大広告。
廃棄物を出さずに資源を循環させ続ける経済システム。製品の修理・再利用・リサイクルを当然の前提とする。
個人が望む人間関係と実際の関係にギャップがある状態。WHOは「タバコ15本/日と同等のリスク」とし心血管疾患・認知症・早期死亡リスクを高める公衆衛生問題と定義。
勤務時間外にメール・SNS・電話などの仕事上の連絡を受け取ることを拒否する権利。フランスが2017年に法制化。テレワーク普及で「仕事とプライベートの境界消滅」問題が顕在化。
AIによって作られた本物と見分けがつかない人物の合成映像・音声・画像。選挙妨害・名誉毀損・フェイクニュースに悪用される一方、映画・教育では有益な活用も。
植物性原料(大豆・えんどう豆など)や動物の細胞を培養した「本物の肉に代わる食品」。畜産業は温室効果ガスの約15%を排出するため気候変動対策の切り札と期待される。
ITの恩恵を受けられる人と受けられない人の差。高齢者・貧困層・障害者・農村部住民がデジタル化によって行政・医療・教育・雇用機会から排除されるリスク。
デジタル技術を活用して企業・行政・社会の仕組みそのものを変革すること。単なるITの導入(デジタイゼーション)とは異なり、業務プロセス・文化・顧客体験の根本的な再設計を意味する。
政府がすべての国民に、就労状況・収入水準に関わらず、一定額の現金を定期的に無条件で給付する制度。フィンランド・ケニアなどで試験的実施の事例がある。
化石燃料中心の社会・経済構造を再生可能エネルギー・省エネ・炭素循環を軸にした「グリーン」な構造へ根本的に転換すること。日本政府はGX推進戦略として2050年カーボンニュートラルを目標とする。
男性が育児のために仕事を休む制度。日本では2022年に「産後パパ育休」が創設されたが取得率は約30%にとどまる。スウェーデン・アイスランドでは父親の育休取得が義務に近い形で浸透。
途上国の生産者に正当な対価を支払い、劣悪な労働条件を排除することを目的とした貿易の仕組み。コーヒー・チョコレート・衣類などに「フェアトレード認証ラベル」が付与される。
製品の寿命を意図的に短く設計したり修理しにくくすることで消費者に買い替えを促す戦略。スマートフォンのバッテリー交換困難・ソフトウェアサポート終了が典型例。
医学部入試で差がつく専門的な議論。定義・議論のポイント・予想設問を収録。
QOL Patient Autonomy Triage Compassion Fatigue Black-box Problem Young Carer Prenatal Diagnosisスマートフォン・タブレットを通じて医師が遠隔地の患者を診察・処方する医療形態。2020年COVID以降日本でも急拡大。離島・山村部の医療格差解消が期待されるが課題も多い。
AIが画像診断や治療方針の決定を補助・代替する際に生じる法的・倫理的責任の帰属問題。Deep LearningはAI自身が判断の理由を説明できない「ブラックボックス問題」を抱える。
医師・看護師・ソーシャルワーカーなどが患者の苦しみや外傷体験に継続的に共感することで精神的に消耗し、共感能力そのものが麻痺した状態。一般的な「燃え尽き症候群(Burnout)」より急速に進行する。
意識不明や意思疎通困難になった場合に延命治療を受けるかどうかを事前に文書で記録する制度。西洋では普及しているが日本では法的整備が遅れている。「尊厳死」「リビングウィル」とも関連する。
医療資源が限られた大規模災害・パンデミック・救急医療において治療・搬送の優先順位をつける行為。功利主義(最大多数の最大幸福)と義務論(一命の平等性)が鋭く対立する倫理問題。
個人の遺伝情報・生活習慣・環境データを詳細に解析し、その人に最適な治療・予防を提供する医療アプローチ。「平均的な患者」ではなく「この患者」に合わせた治療を目指す。がんの分子標的治療が先行事例。
家族の介護・看護・障害のある親や兄弟のサポートなどを日常的に担う18歳未満の子ども。日本では2020年以降実態調査が進み、中高生の約5〜6%が相当するとされる。本来大人が担うべき責任を背負わされている状態。
出生前に胎児の染色体異常や遺伝疾患を調べる検査。NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)の普及により妊婦の血液だけでダウン症などの検出が可能になった。結果によっては妊娠継続・中絶の選択を迫られる。